某所で少し前に拾ったバトンです。
リハビリを兼ねて頑張ってみましたので、暇潰しにでもどうぞ。

*概要・注意*
●テンプレの短文を使って文章を書くバトン、らしいです(ぉ
●封神縛りでやってみました。
●更に、固有名詞(人名)はあえて入れない、という意味のない縛りも加えてみました。従って、ご存知でない方には超不親切設計となっておりますww
●あまり飛躍した創作は入れてません。また、腐要素は極力排除する方向で頑張りました。但し、如何せん書き手が腐なので無意識に排除できてないかもしれません。苦手な方は念のためw用心して下さい。
●尚、一応これはバトンですが当然の如くアンカーですww



以下テンプレ↓

【物書きをどん底に突き落とす】
*桜の中に見えた面影、
*僕の居場所は
*君のその手が護るモノ
*風の日に願った
*月がでた、なら
*闇に呑まれた愚かな僕に
*「もしも永遠が有るのなら、君は空に何を祈る?」
*助けて、タスケテ
*紡がれる言葉の意味、
*愛を知る時
*約束、だよ
*雪が降ったらまた逢おう
*夢の中なら
*全ては貴女へ
*指輪に込めた想い
*自由を求めて
*傷付く君は
*あの日の僕に
*目眩がする程

【物書きをどん底に突き落とす】

*桜の中に見えた面影、あれは誰の姿だったのだろう。
満開の桜の下には屍が眠るという。
だが、幻でも会いたいと願う人達は皆、そこにはいない。
弔い偲ぶ拠り所を何一つ残す事なく、空を翔けていってしまった。

*僕の居場所は師匠の傍らにしかないのだと、ずっとそう思っていた。
そこはさながら優しい箱庭。
僕が抱える秘密も嘘も、誰にも暴かれる事はなく。
全てを知る師匠に穏やかに守られて、いつまでも傷つく事なく居られるのだと。
――でもあの日、貴方に出会ってしまったから。
僕は心地良い箱庭を出ようと決めた。
貴方と共に在るために。

*君のその手が護るモノは、沢山の命と、大きな理想。
『安全な人間界を』『みんなが生きて残れるように』
だけどその中に、君自身は入っていないんだね。
分かってる。君は昔からそういう人だもの。
ずるいよね、自分ばっかり。
だから僕も、そこから外れる事にしたんだ。
ゴメンね。きっと君は怒るだろうね。
僕はただ君を――君だけを護りたかったから。

*風の日に願ったのは、新たなる旗印。
若き風が時代を動かし、古き楔を薙ぎ払い、彼方へと払わん事を。
そしていずれは諸共に流されて去る事を。
だけど、今はまだ――風と共に進まんと手を差し伸べる。
「ゆくぞ――殷を倒しに」

*月がでた、なら出かけるさ。
朝歌へ。敵地へ――懐かしい故郷へ。
俺っちを導く黄家の血が、全て流れ出てしまう前に。
血と共に受け継いだ、己の全てにケリをつけに行くさ。

*闇に呑まれた愚かな僕に、人々はさぞや非難や嘲笑を投げかける事だろう。
無駄な事を。馬鹿な事を。血筋や権力に固執して、無用の血を流しただけ――
だが、何と言われようと、僕が揺らぐ事はない。
僕はただ僕の役割を果たしただけなのだから。
王太子として生まれ、王太子として戦い、敗れて死んでいく。
全ては、新たなる時代のために。
それが僕に定められた道だったという事だろう。
――自ら望んだ道ではなかったにせよ。

*「もしも永遠が有るのなら、君は空に何を祈る?」
君がいつもの皮肉っぽい口調で、急にそんな事を聞くものだから面食らってしまったじゃない。
永遠、ねえ。
どうせそんなもの信じてないだろう、君だって。
仙道は不老不死、なんて嘘ばっかり。
サイクルがヒトとは違うだけ。皆いつかは老いて、死んでゆく。そこからは逃れられない。
君も、私も。
――否。
祈りたい事ならば、ひとつ。
仮初の永遠を与えてしまった、私の可愛いあの子に、どうか――

*助けて、タスケテ――
悲鳴は最早声にならず、ゆっくりと意識の底に沈んでゆく。
代わりに口から零れ出るのは、呪詛の言葉。
鎖のように止め処なく続く怨嗟の響きは、空間を満たし外敵からその身を守る結界になると同時に、自身の心をも縛り上げ壊してゆく。
皆死ね、死んでしまえ、人も、妖怪も、自分も――
涙は出ない。とうの昔に枯れてしまった。
ただかつて流れた跡だけが、黒々と瞳の縁を染め上げる。
壊死してしまった心の色が浮き出てきたかのように。
――それでも。
押しやられてしまった願いは消える事なく――やがて美しき妖を呼び寄せた。
「わらわがここから出してあげる」
望んでいた言葉。虚ろな眼から、枯れたはずの涙が零れ落ちる。
たとえ差し伸べられたその手が別の鎖に過ぎなくとも、それを振り払う事は最早出来ようもなかった。

*紡がれる言葉の意味、そんなの分からない。考えてる暇はない。
目の前には数え切れない位沢山の人、人、人。
知ってる面子、知らないヤツラ。
上気した頬、睨みつけてくる視線、不安そうに寄せられた眉。
皆違う表情をして同じ物を待っている――俺の言葉だ。
あらかじめ渡された原稿なんて、きれいさっぱり忘れた。
どうせ丸暗記の台詞じゃあっという間に見透かされる。
豪華だけど堅っ苦しい言葉で身を飾った、薄っぺらい自分。
弱点てのはさ、下手に隠そうとすると却ってつけ込まれるもんだ。
如何にハッタリかますかが肝心だろ?
どうせ今までだって、そうやって生きてきたんだ。王になろうが根っこは変わらない。変われっこない――所詮はお飾りの王。
――だけど、ここにこうして立っちまった以上。
精々俺は俺らしく、どこまでも地とハッタリでいってやる。
「……あー」

*愛を知る時、人は全てが変わると言うのは本当なのですわ。
戦いの最中、あなたの熱い視線を受け止めたあの時から、私の全てが変わりましたもの。
愛する故郷に別れを告げて、昨日までの敵の下に身を寄せたのも。
裏切り者の汚名を甘んじて受けながら、かつての同胞と戦うのも。
全てはあなたとの愛ゆえの事。
敵同士と承知で私を愛してしまった、あなたの思いに身を委ねてしまったから。
ああ、私はなんて罪な女!愛とは何て残酷な物なのかしら!

*約束、だよ。死なないでね。
あの時僕がそう言ったのは、大好きな人達が死んでゆくのをこれ以上見たくなかったから。
でも僕はまだ子供でとても無力だったから、喪う事を恐れるあまり拒む事しか出来なくて。
死なない、と言ってくれたその言葉だけが支えだった。
でも今は、違う。
死なないで、だけじゃない。死なせない。僕が護る。
まだまだ僕の力では、あの時のあの人みたいに力強く言えないけれど。
いつか言うんだ――あの人と、肩を並べて。

(*雪が降ったらまた逢おう→後述)

*夢の中ならどんなに良かっただろう。
長い長い夢。霞がかかった甘い夢。
酒池に溺れ、色欲に惑い、政を忘れて、贅に耽る。
あるいは、灰褐色の苦い夢。
崩れ落ちた建物、鼻を突く腐臭、病み倒れ伏す民の怨嗟の声――眼差し。
いづれにせよ、覚める事のない夢の中の出来事であれば。

*全ては貴女へ捧げられた供物なのだ。
高度に発達した文明も。
進化系のダイナミクスも。
豊かで個性的な文化も、多種多様な生命体も。
様々な価値観を反映させた富も。
いわば歴史の道標たる貴女の手によって産み出された実り。
だが、それらは何一つ貴女を魅了する事なく、再び無へと返されてゆく。
貴女が欲するのは唯一つ――遥か遠くにたゆたう過去という蜃気楼だけだから。

*指輪に込めた想いが乙女にとってどんなに大きくて重くて大切なのか、ハニーはちゃんと分かってくれてるのかしら?
あの小さな輪っかには、乙女の夢と幸せがぎっしりと詰まってるんだから!
どうも男の人ってそういう所に理解が足りないのよね。煮え切らないっていうか。
こうなったら、こちらから行動あるのみ!やっぱり、実際に指輪の重みを実感してもらうのが重要よね。
でもね、良く考えたらハニーの特技は地面に潜る事。土を掘る時に指輪が抜けちゃったりしたら大変!それに第一、あたしのハニーへのこの溢れんばかりの想いは、小さな指輪じゃとてもじゃないけど込め切らないわ!
だ・か・ら、首輪にしたの。勿論オーダーメイド。
しかも、赤い糸の代わりに端っこに丈夫な鎖も付けて、あたしと繋げるようにしたから、これでいつでもハニーと一緒。
さっきプレゼントしてきた時に「嬉しい?」って聞いたら、吃驚したみたいで目を白黒させてたわ。顔を真っ赤にして、声も出ない位感動してくれたみたい。
でも後から顔が赤黒くなってたから、もしかしてちょっとサイズが小さかったのかしら……?
ああ、早くあたしも感動をハニーと分かち合いたい!
素敵な指輪のプレゼント、待ってるね、ハニー(はあと)

*自由を求めて、あたしは今、空へ飛ぼうとしてる。
羽根のように大きく腕を広げて。ただ天だけを見上げて。
――無理なのは分かってる。
この手を離せば、後はただ――墜ちてゆくだけ。
あたしは羽根をもがれた籠の鳥。これまでも――そして今もなお。
ああ、それでも。
これであたしたちは自由になれる。
兄様。どうか、あたしの分まで遠く遠く飛んで行って――

*傷付く君は、それでもなお、立ち上がろうとしたね。
今にも千切れそうな手足で、血塗れの胴体を支えて。
強い光を湛えたままの瞳は、ここには居ない敵を見据えるように開かれ。
ギリギリと噛み締めた歯の隙間から押し出されたのは、苦悶ではなく、叱咤と決意。
――負けられねぇさ。
君をそこまで突き動かすものは、焔のような闘争心。
それは、戦士としての証。或いは――業。
ああ、オレは君を、本当に誇りに思うよ。
ただ願わくば、いつかその焔に、君が自らを焼き尽くしてしまわん事を。

*あの日の僕に何が足りなかったのかって?
――ノンノン!
彼との勝負は、今振り返ってもトレビアーンな戦いだったよ。
力と力のぶつかり合い、全ての技を出し尽くした僕の戦いぶりは、バラの運命に生まれた気高き騎士の名に恥じない麗しさだった。
歴史の一幕に咲いた絢爛なる華として、長く語り継がれる事だろう。
唯一悔いがあるとすれば、あの素晴らしい戦いを僕の映像宝貝で残しておけなかった事だ!

*目眩がする程長い長い時間を、たった一人で過ごしてきた。
無数の生と死。栄枯盛衰。
不意に沸き起こる閃光と轟音に飲み込まれ、幾つもの文明が一瞬で消滅するさまを。
永遠に続くかと思えた無の中から、幾度でも新たなる生命の営みが蘇るさまを。
それら全てを、冷徹なる観察者として眺めてきた。
時に自ら大地に降り立つ事はあれども、常に完全なる異邦人として振舞う事を己に強いた。
――いつかは滅亡を見届ける事になるのだから。
関わるまい。交わるまい。まして情など移すまい。
そうして最期は己も一人きりで消えてゆくのだ。

そう、決めていた筈なのに。


***

それにしても……同じような構成の文ばっかりだなぁ(´・ω・`)精進するべし。

尚、『雪が~』はあまりに原作ネタと結びつかず(意外と季節感の無いフジリュー封神……UU)、かなり二次要素の強い、しかも存外長い文章になりそうなので、別の機会に別の場所で公表させていただきたく。